項 目
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内 容
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研修内容 | 第97回JAEF研修会 |
日時 | 平成26年9月19日(金) 10時15分~17時00分 |
場所 | 東京ベイ有明ワシントンホテル/東京ビッグサイト (東京都江東区) |
参加者 | 教員:34名、オブザーバー:2名、合計:36名 |
プログラム |
1.講演「水素・燃料電池自動車 FCEVの現状と今後の展開」 2.見学 「EVEX(EV・PHV普及活用技術展)2014」 (東京ビッグサイト) |
実施結果 |
1. 講演 「水素・燃料電池自動車 FCEVの現状と今後の展開」 講演は、1.「次世代自動車と環境・エネルギー問題」、2.「何故FCEVが開発されたのか?」、3.「現状と今後の展開」、4.「お伝えしたい事のまとめ」の4つのテーマに分けて解説された。講師の中村氏は、以前本田技研工業でFCVの開発を担当され、退職後は現在の「HyTReC」でFCEVの普及に向けて部品製造業者等を開拓する業務を担当されており、まさにFCEVのオーソリティーといえる方である。講演のポイントは以下の通り。 (1)次世代自動車とは、先進環境対応車全般を言い、HV,EV、PHV、FCV等の他、従来のガソリン車でも環境性能に特に優れたものも含まれる。 (2)世界的には、今後自動車の台数は大幅に増加するためCO2の排出量も増加する。このため、次世代自動車の普及は不可欠であるが、2030年でも次世代自動車の普及率は、30~40%程度。 (3)将来の環境問題、化石燃料の枯渇等の中、再生可能燃料へのシフトが必須。この中でバッテリーの蓄電能力には限界があり、水素エネルギーの重要性は増している。 (4)自動車業界では、CO2排出量が一定以上では、超過割増金というペナルティーが科せられ、これがメーカーの死活問題になるため、多大なコストをかけてもFCVを開発する必要がある。現在、FCVの開発に向けて、世界のメーカーが提携しており、世界規模の業界再編に発展する可能性がある。 (5)今後の課題は、インフラ(ステーション)の整備の他、法制面の整備がある。 と解説した。 参加者からは、「FCEVを巡る様々な情報を聞くことができ、大変参考になった」「世界の自動車産業の動向、将来展望が聞けて良かった」「世界の国別の情勢を知ることができてよかった」「講演資料が分かりやすくよかった」との声が寄せられた。
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2. 見学 講演会終了後、東京ビッグサイトで開催されている 「EVEX(EV・PHV普及活用技術展)2014」を各自自由見学した。この技術展は、2010年に日本で初の電気自動車の総合的な専門展示会として初めて開催されたもので今回で5回目となる。EVEXでは、電気自動車を製作している自動車メーカーやその他業種の製造会社、大学をはじめ、バッテリーや充電器などの付属品メーカーなど数多くの企業が出展をしている展示会。
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