項 目
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内 容
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研修内容 |
第98回JAEF研修会 |
日時 |
平成27年7月28日(火) 10時30分~16時00分 |
場所 |
川崎重工業(株)明石工場 (兵庫県明石市川崎町1-1) |
参加者 |
教員:46名 |
プログラム |
1.講演
「安定した車体挙動を実現する二輪車技術の紹介 ~Ninja H2/H2Rの技術~」
講師:同社 第一設計部第一課 基幹職 市 聡顕 氏
2.モーターサイクル組立工場及びモーターサイクル歴史館見学
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実施結果 |
1.講演 「安定した車体挙動を実現する二輪車技術の紹介~Ninja H2/H2Rの技術~」
(1) |
世界中の顧客からの要望を分析し、感動的でワクワク感のある加速と安定走行を提供するためのモーターサイクル開発に着手。過給エンジンを搭載したNinjyaH2、H2Rを世に送り出した。 |
(2) |
過給エンジンは通常4輪車に搭載されている。通常エンジンメーカーと過給器メーカーは別々だが、川重は航空機や船舶タ-ビン技術を持っているため、自前で過給器を製造している。その技術を使って2輪車用の過給器を社内で独自制作し300馬力というエンジンを開発した。 |
(3) |
高出力のエンジンを2輪車に搭載すれば初期の動作、空気抵抗、ブレ-キ等に様々な問題が発生するが、これを一つずつ解決していった。例えば、高速走行時にブレ-キをかける時に風圧のためグリップ操作が0.1秒遅れることを解決するための改善をした。またブレ-キ部品だけは国産ではなく、イタリア製(ブレンボ社)が当該車には最適で、採用となった。これに対し、先生方から是非、国産の素晴らしいブレーキを開発してほしいとの意見が出た。 |
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2.モーターサイクル組立工場及びモーターサイクル歴史館見学
(1) |
モーターサイクル組立工場では、部品の搬入、溶接、組立、検査、走行試験までの一貫した流れを見学。部品のジャストインタイム納入、ロボットが作業を担う箇所、人の手でなければできない箇所など作業効率を考えた作業工程になっている。先生たちからは「生徒たちに具体的に話ができる非常に意義ある見学だった」との意見が多数寄せられた。 |
(2) |
モーターサイクル歴史館では、初期モデルから現在までのモーターサイクルを見学した。市販車、レース車共に素晴らしい歴史があることが一目でわかり、約100台並んでいる姿は壮観だった。 |
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