JEAF研修会

平成26年度 第94回JAEF研修会 開催実績

研修内容
第94回JAEF研修会
日時
平成26年7月30日(水) 10時30分~16時30分
場所
鈴鹿サーキット交通教育センター (三重県鈴鹿市)
参加者
教員:26名 、オブザーバー:1名 合計:27名
内容
1.講演 「進化の忘れ物」 ~人は「無責任」でいませんか~
  講師:鈴鹿サーキット交通安全センター インストラクター 島倉 勝 氏

2.安全運転トレーニング実習(四輪車:22名、二輪車:5名)
実施結果

1. 講演 「進化の忘れ物」 ~人は「無責任」でいませんか ~
 
 車の性能は、操作面や安全面を中心に進化している。この結果、車の事故による死亡者数は大幅に減少してきたが、交通事故件数では、それほど減少していない。車の性能がいくら向上しても、操作(運転)をするのは「人」であり、事故を減少させるためには、「人」も進化させる必要がある。事故原因を検証すると、95%は「人」によるものである。「人」の進化とは、事故防止意識を高めることである。このためには、ルールを正しく認識し、それを守ることが第一義である。にもかかわらず、交通違反者の数は余り減少していない実態にある。さらに、検挙されていないルール違反者を含めると、大半のドライバーは、事故に「無責任」」といえる。
 
 今後運転する場合は、ルール、マナーを守り、運転中は常に周りに気を配ることが重要と解説した。
 
 さらに、『KYT(危険予知トレーニング)』『ヒヤリ・ハット』『空走時間』『1Km/h=0.3m/s→40Km/hの速度で1秒間に12m走行』など、交通安全指導をする際の留意点を具体的に教示された。
 

 
2. 体験実習:四輪車と二輪車の2つのグループに分かれて、構内の専用コースで実施した。
 
・四輪車:「運転と反応」「スリパリ・コーナリング」「スキッドリカバリー」を各1時間ずつ体験。
・二輪車:「ブレーキング」「スラローム」「バランス」を各1時間ずつ体験。
 
危険な状況を安全に体験することにより安全運転のポイントを学んだ。
 
<実習内容>
 
「運転と反応」 人間の反応時間の長さを実車を使用して確認する。
「スリバリコーナリング゙」 摩擦係数の異なる路面で滑る車の挙動やタイヤが路面を捉えている状態を体感する。
「スキッドリカバリー」 車の不意な挙動の乱れに対して修正操作を疑似体験する。
「ブレーキング」 指定速度から挙動を乱すことなく安定した停止を体験する。
「スラローム」 様々な半径のコーナリングを連続して走行し、安定した旋回を体験する。
「バランス」 低速走行での安定を保つ修正方法を体験する。