・今回の研修会の目的は、ディーゼルエンジンで低圧縮を実現するマツダの最新環境対応技術である「SKYACTIV-D」の開発とマツダの歴史や環境・安全戦略について、講演と見学により高等学校の教員に理解してもらうことにある。
・講演は、この開発の中心的な役割を果たしているマツダ㈱の高松氏にお願いした。
内容は、1.マツダの環境戦略、2.乗用車用ディーゼルの歴史と普及に向けて、3.SKYACTIVエンジンの開発戦略、4.クリーンディーゼルの共通価値、5. 1.5小排気量クリーンディーゼルの最新技術、の5項目に整理されたパワーポイントを、わかりやすく解説された。特に小排気量ディーゼルのエンジンシステムとエンジンパフォーマンス、ブレークスルー技術については、技術者の熱い思いや普段聞けない話を交えながら、詳細に解説された。
参加者からは、「小型のディーゼルエンジン開発の難しさ、苦労がわかってよかった」「過給と低圧縮の関係など疑問に思っていたことが解消できて大変有意義でした」「世界初の技術開発に挑戦される様子がよくわかりました」「マツダの戦略・思想(ものづくりや環境等)について理解が深まった」などの声が多く寄せられた。
・見学は、マツダ本社工場とマツダミュージアムの2か所を約2時間の見学を行った。
マツダ本社工場では、「構造改革プラン」の説明を聞きながら、高品質、高効率な生産ラインを見学した。マツダミュージアムでは、映像による施設の概要の解説を聞いたのち、係員の案内で各施設を見学した。
参加者からは、「生産ラインの様子がよくわかってよかった」「マツダのものづくりの歴史を知ることができて大変勉強になった」「懐かしい車両を沢山見れて大変有意義だった」などの声が数多く寄せられた。