1.講演「自動運転車・開発の現状と将来展望」
(1)自動運転への期待
1.交通事故の軽減、渋滞の解消、CO2削減等これらの経済的損失をなくす。
2.高齢者や初心者の運転補助。運転時間を他のことに費やしたいなど。
(2)開発の歴史
1.1990年代に盛り上がり、磁気ネイルでの走行実験などが実施された。
2.2004年に米国でグランドチャレンジ(砂漠走行)、アーバンチャレンジ(市街地走行)などが実施され一気に機運が高まった。
(3)ホンダの現状
1.車線検知システム、歩行者事故軽減ステアリングシステム、路外逸脱抑制支援、標識認識機能などを開発。
2.宇都宮市街地での実験や首都高豊洲インターと葛西インターでの実験を実施。
(4)自動運転実現に向けた法的、社会的な取り組み
1.自工会で「自動運転検討会」を立ち上げ、内閣府、法務省などと検討。
2.国連の「WP29」で法規の世界統一基準の作成を検討。
3.道路交通ジュネーブ条約、ウイーン条約では運転者が常に運転席にいなければならず、自動運転のためには国際条約改定が必要。
先生方からは、「悪天候、悪路での自動運転は可能か?」「中古車へ後付けでシステム導入可能か?」などの質問があった。