研修会の目的
大地震などの災害時にクルマが果たせる役割として、適切な車中泊避難方法を先生方が
自ら学び、いざという時に備えられるよう生徒や地域社会に還元していただく。
安全運転トレーニング実習を通じて、生徒の交通安全指導に活用出来るようにする。
教育現場での受講内容の共有を通じて、より多くの高校生がクルマへの興味関心を高め、魅力ある自動車業界を目指すきっかけになることを目指す。
1.講演、体験
高澤氏、鴨田氏による講演内容の概要は以下のとおり。
・災害時の車中泊避難で、エコノミークラス症候群による災害関連死をなくしたい
・熊本地震における調査によると、被災後3日間は車中泊避難者が多く最も危険な時期
・やむをえず車中泊避難を行う場合、そのリスクを理解し命を守る対処が大事
大橋氏による体験実習の概要は以下のとおり。
・そもそもクルマは寝るためには出来ていないことを理解する
・緊急時に慌てないよう、今回の受講をきっかけに平時からの備えが大切
・財団のPHV給電展示にて“避難時の電力確保が課題でこのようなクルマが有効”と説明
→参加者からは
「常に万が一を考えておく重要性を理解した」
「他の参加者の工夫が参考になった」
「車中泊をあえて行わない選択も大切」
などの声が寄せられた。
2.運転実習
インストラクターによる指導のもと、実習の概要は以下のとおり。
・運転席の死角~生徒にも体験させるとドライバーから自分たちの見え方が理解できる
・高速フルブレーキング~緊急時の正しいブレーキ操作
・低ミュー路(雪道)ブレーキング~ABS・VSCの効果と限界の体験
→参加者からは
「日常では体験出来ないプログラム」
「同組の参加者による運転も体験出来て参考になった」
「ヒューマンエラー防止にクルマが役立つ」
などの声が寄せられた。