１．講演
 
　内容は、大型車の最新安全技術と自動運転についての講演。
 
　レベルで表される自動運転の定義を説明した後、自動運転システムの概要、完全自動運転を実現させるために必要な技術、日本政府の方針、自動運転車の市場動向などを解説した。さらに、三菱ふそうの大型車に搭載された、歩行者検知可能な衝突被害軽減ブレーキ、運転注意力モニター、自動停止・自動発進機能を追加した車間距離保持機能付きオートクルーズ、GPSと3D地図情報によって道路勾配を先読みし、省燃費走行を図る制御装置などを例に、自動運転機能の現状と課題について分かりやすく解説された。

　参加者からは、「大型車の自動運転の課題が理解できて勉強になった」、「メーカーの自動運転に対する考え方が聞けて大変有意義だった」、「技術者の生の思いが聞けて裏話を含め大変参考になった」などの声が多く寄せられた。
 
２．体験実習・見学
 
　体験実習では、観光バスに乗車し高速でのバンク走行や車線逸脱警報機能などを体験。ドライバーシートにバイブレーション機能を持たせ斜線逸脱時にドライバーだけに警報を発し乗客に不安を与えない機能の紹介、滑りやすい路面でのABS体験、衝突被害軽減ブレーキも体験した。
 
　研究所見学では、エンジン試験、駆動試験、電波試験、強度試験、機能試験などで各現場担当者からの生の説明を受けた。
 
　参加者からは、「耐久試験に感動した。メーカーが観光バスやトラックの耐久試験にここまでしっかり取り組んでくれていると思うと安心して乗車できる」、「普段経験できない観光バスのABS体験や衝突被害軽減ブレーキの体験が出来て大変参考になった」などの声が寄せられた。