今回の研修会の目的は、「交通事故死傷者ゼロ」に向けて取り組むトヨタの最先端安全技術と、トヨタの「モノづくりの歴史」について、講演と見学により理解してもらうことにある。
1.講演
内容は、(1)トヨタの安全に対する考え方と普及技術について、(2)先進技術と次世代普及技術について、(3)次世代先進技術:自動運転について、の3項目に整理されており、技術開発者ならではの裏話や他社情報を交えながらわかりやすく映像機器を用いて解説された。
具体的には、
(1)では、交通事故死傷者ゼロに向けた具体的アプローチについて、安全技術の普及展開:衝突被害軽減ブレーキ(PCS)など、複数の予防安全技術のパッケージ化、インテリジェントクリアランスソナー(ICS)、ITS Connectなどの課題と展望。
(2)では、新型LEXUS LSに採用された最新安全技術のトヨタ車への導入・展開などの情報について。
(3)では、自動運転に対するトヨタの考え方(MOBILITY TEAMMATE COMCEPT)、自動運転の進化シナリオ・課題について、カメラ・センサーの限界なども交えて詳しく解説いただいた。
質疑応答では、当財団の内山田理事長も加わり昼食時まで延長して活発な意見交換が行われた。
参加者からは、「トヨタの予防安全に対する意識の高さが分かってよかった」「自動運転の今後の課題が聞けて大変良かった」「ミリ波レーダーや超音波ソナーなど授業に使える内容が沢山あって有意義だった」などの声が多く寄せられた。
2.見学
トヨタ産業技術記念館の繊維機械館と自動車館を係員の分かりやすい説明を聞きながら見学し、トヨタの「研究と創造の精神」と「モノづくり」の大切さを学んだ。
参加者からは、「モノづくりの大切さ、素晴らしさ、楽しさが理解できて良かった」「実演にエピソード解説も加わり、大変分かり易くて良かった」などの声が寄せられた。