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【特集】“ドローン配送”はドライバー不足解消の切り札となるか |
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取り組みの成果当初狙いとしていたことに関しては、概ね手応えを得られたようです。
ドローンの取り組みは今年度も続いており、日本郵便では新たなテーマを設定し、実績を重ねていく予定です。 ただし、取り組みを通じては課題も残ったようです。具体的にお聞きしました。 今回の取り組みで判明した課題電波環境の改善 ドローン物流普及のためには、電波環境改善が不可欠です。 ドローンが携帯電話の電波帯を使用するようになると、現在使っている携帯ユーザーの通信品質が劣化するなどの課題があるそうですが、それを防ぐ機能を取り入れて実験をしたということで、その普及が望まれます。 ラストワンマイル対応に要する認可手続き 今回は郵便局間での運行でしたが、日本郵便では将来的には配達場所に直接届けられるようになることをめざしています。しかしその認可を取得するには多くの手続きが必要なため、その簡素化・簡略化が求められます。 「もし一戸一戸それぞれに届けたい場合、現状ではそれぞれのルートごとに申請し、国土交通省の承認を受けることになります。従ってラストワンマイルの課題はやはり残るのです。現状ではそれこそ山の中に一軒ポツンとあるようなお宅でしたら、ドローンの機能が発揮されると思います。ひとつのルートを複数機が運行できるようなオペレーションができれば良いと思います」 搬送重量の制約 今回は積載重量が2kgでしたが、実際の規制も今後の展開を考えると、実用的でないという思いもあるようです。 「国土交通省の『審査要領』では、小型無人航空機の最大離陸重量は25kg未満です。郵便局のゆうパックは30kgまでですから、ドローンを十分に活用できる重量制限ではありません」 その他(プライバシー、安全性等) 今回の取り組みでは顕在化しなかったようですが、カメラを装着し、低空を飛行するため、プライバシーの侵害に対する住民の懸念は大きく、その払拭は大きな課題です。 さらに、安全管理、騒音問題や飛行時間帯等も普及に向けての課題です。 ドローン配送が普及するには現時点では実用化に向けた課題は多岐にわたっています。課題解決のためには、ドローン事業者による関連諸技術の開発・経済的合理性の担保、それを支えるための政府による効果的な施策(助成・補助、法整備等)が欠かせません。 今回の日本郵便の取り組みを例にすると、飛行中のドローンのカメラ映像を通信する電波環境については、ドローン事業者が総務省と携帯電話事業者との調整を求め、ラストワンマイル対応に要する認可手続きについてはルートの一括申請ができるように働きかけるなど、普及に向けた活動なしには前に進みません。 政府のロードマップに沿って、課題を一つひとつクリアするための具体的施策が実現され、現代の物流改革の一翼をドローン配送が担う可能性が高まることに期待したいものです。 議論しようドローンによる物流と<表1>に示した取り組みも合わせて、次のような議論をしてはいかがでしょうか。
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